本日紹介するのは入沢康夫氏の魂の傑作『わが出雲・わが鎮魂』です。

1968年に発刊された本書は第20回読売文学賞詩歌俳句賞を受賞しています。

本書の特徴は以下の3つです

・出雲神話を主軸とした現代詩

・随所に引用や画期的な植字

・友との思い出を追想した帰郷譚

島根県出雲市を舞台とした帰郷譚となっており、作者の入沢氏がかつての友との思い出を振り返る内容となっています。随所に日本神話や出雲神話、ギリシャ神話などからの引用が含まれており、神話や伝説に興味がある方にとっては面白い内容となっています。

特に入沢氏が本書の中で出雲神話に疑問を持つ場面は必見です。

また、本書には様々な引用が用いられています。文学に限らず有名作品からのオマージュが盛り込まれており、所々にユーモアがちりばめられています。

皆さんも本書を読み、入沢氏とともに出雲での思い出を追体験してみてはいかがでしょうか。

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